十六夜桜〜全ては愛から始まった〜



「春琴」



伊東様は私をみるとすぐに甘い声で呼んだ。



「伊東様…」



「今日は、八龍のやつらも連れてきた」



でも、一人足らなかった。


「たりんようですが」



「あぁ。京太郎がいないんだ。あいつは好きでもない女と寝るのは好きではないらしい」



「へぇ」


「じゃ、おまえら楽しめよ!」



「失礼するでありんす」