十六夜桜〜全ては愛から始まった〜





湯をかける為に桶を手にし、まだ汚れのひとつない湯くんだ。




湯に映る自分と鏡に映る自分




鏡にはあの傷がはっきり映っていた。





恐る恐る湯を肩にかける。




傷口は前より大きく深く湯をかけると真っ赤な血がでた。




血は首から胸をつたい下に落ちる。



床は真っ赤に染まった。





止まる気配がない。