花びらを一枚一枚剥がすように着物を脱いだ。 一枚また一枚 襦袢(じゅばん)になるとそのまま風呂に向かった。 自分の背丈の何倍もある襦袢を引きずり風呂に向かう。 時折ある鏡に写る真っ白な自分の姿。 白無垢を着ている自分を想像した。 白無垢に身を包み、盃に口をつけこれから夫婦(めおと)となることを神前で誓いあう。 隣にいるのは……。