ヤスが止まると、周りにいた男達の視線が一気に俺たちに集まった。 何がなんだか分からずただ立ち尽くすだけだった。 すると、奥から遊郭の主人が出てきた。 ヤスに何度も頭を下げ、何かを話していた。 「親父さん。こいつらが"八龍"の奴らです。遊郭は初めてみたいだから優しい子つけてあげて」 そう言うと俺たちを連れて中に入った。 内装は言うまでもないが、竜宮城にでも来てしまったのかと思った。