十六夜桜〜全ては愛から始まった〜




その日の夜。





俺たちはヤスに連れられて花街にやってきた。





京の町を抜け、灯りが何一つない真っ暗な道を進むと、ひときは目立つ赤い鳥居が見えてきた。





その先は、なんというか、別世界のようだった。





光輝く提灯が何十メートル先までまるで、順番待ちをしているかの様に並んでいる。






異様な光景が目に入った。





柵で仕切られた部屋の中には沢山の女達。




それを品定めする男達の姿だった。