「"八龍"(ヤガミ)。これから君たちは八龍として護衛してもらう。よろしく頼むよ」



そう言って去っていった。




「んじゃ、あまず自己紹介でも」



双子のうちの一人が話し出す。


「僕は河上金太(カワカミキンタ)。でこいつが弟の銀太(ギンタ)。僕たちは双子なんだ。年は19。父親が有名な芸者なんだ。自分を次いで芸者にしようとする親が嫌になって出てきたんだ」



次に話し出したのはいかにも頭が良さそうな男だった。