「中岡殿。こちらにお着替え下さい」




渡された着物に袖を通し部屋へ入った。




そこには、俺を含めて8人の男が同じ着物姿でいた。




一人は襖にもたれ掛かり目を閉じている。刀を二本抱えて大仏の様にピクリとも動かない。



もう一人は少し体格がよく、太めの男。自分の懐から饅頭を出してむさぼり食っている。


俺の左隣には、いかにも頭が良さそうな男が本を読んでいる。



右隣の奴は多分この中で一番若い男だろう。寝たふりをしてこちらを偵察している。




真ん中で2人で仲良くしている男がいる。よく見ると顔がそっくり。ここまでベタベタしていると男として疑ってしまうことがある。


最後の一人。




それは……