だんだん大きくはっきりしてきている。 傷に少し触ってみた。 「痛ッッ!」 激しい痛みに襲われた。 手を見てみると赤黒い血が付いていた。 「なんなんだろう…」 痛みと寂しさが同化してさらに私の心をえぐる。 こんな気持ちになるといつもこれを握りしめ華街の眩い光を眺める。 それは、水晶玉。 私が唯一家族の形見。