親のいない私には、この温かさを感じる度に幸せを感じる。
そして、温もりを感じる度に"傷"が痛む。
「伊東様…。そこは…」
「いいではないか…何度も寝ている。どうして見せてくれないのだ」
伊東様は無理やり着物を剥ぎ取ろうとする。
「お止めくださんし!!!!」
伊東様を突き放してしまった。
「申し訳ありやせんが、お引き取りください…」
そう言って、神楽の間を飛び出した。
階段を上がり、自分の部屋に戻るとすぐに涙が溢れた。
私は生きていていいのだろうか。
私は誰なのか。
着物を全て脱ぎ捨て鏡に向かった。
背中にある傷。
龍のような形をした傷。

