ふと立ち寄った茶屋で聴いてみた。子泣き寺と鬼のことを。 「京で鬼が暴れ出したのは、去年の暮れ辺りから。それまでは、平和な都だったんだよ。それが、今では何百人と人が喰われ、おなごは拐われる」 茶屋の女将は顔をこわばらせた。 「ところで、あんたは何者だい?」 「ただの、旅烏ですよ」 そう言って、店を出た。 店の前に張り紙があった。