オネェ彼氏

「君、名前は?」


「佐々木小夜子っていいます」

今、私は
暗い校舎の中で得体の知れない人と話している。


「あのさ…もう一度だけかわいいって言ってくれないかな?」


顔を赤らめて言う彼。


正直、今亮次さんは普通に男子の服装なので、どちらかと言うと、かっこいい。

もしかしてこの人、ホンモノのオネェ?


それともただのかわいいモノが大好きな少年なのだろうか。


どちらにしろ少しズレてる。