~囚われの身~




『もう最悪だよ・・・』

あきらかに元気がなかった。


「要・・・」

私は、一生懸命、真面目に働く要が
大好きだった。


だから、

「大丈夫だよ!要なら、大丈夫!
 課長だって、許してくれるはず!」


精一杯、その場にあった言葉を考えて、
言ったつもりだった・・・のに。