いつものように自転車で30分かけて学校へ登校した。

夏ということもあって、そりゃ暑い、暑い。途中でコンビニに入ったりして、涼んできている。

そしていつものように駐輪場へ。

「浦野ー!」

「おぉ!」

席が隣の男子がやって来た。

自転車をひいていた手を止め、振り返ってストップ。

その男子は最近仲良くて、わたしに結構よくしてくれるいい奴だ。

「今日遅くね?まっ!俺もだけどさ」

「まぁね!バッチリ寝坊w」

「浦野は毎日寝坊だもんな」

「まぁーね!!もう寝坊してる時間を起きる時間にすればいいんじゃない?って感じだけど」

「そしたら浦野また起きる時間遅れるじゃねぇーか!」

「そっか!頭いい~」

あはは!といつものテンションで教室へ向かう。
教室からはギャーギャーとクラスメイトの話す声。

24HR。中高一貫クラスの14番。わたし、浦野瑚涼(うらのこすず)は17歳。