「わざと逃げ回っていただろう?」
きりっと首に甘い痛みを感じる。
「に、逃げていないよ?」
身体をよじり、アルの方を向くとにっこり微笑んでみせる。
「いや、逃げていた トイフェルなら簡単に追いつけるが、危ないので止めておいたんだ」
「ふふ、アルって心配性だったんだね?」
少し不機嫌そうなアルの唇にちゅっとキスをする。
「今まで分からなかったのかい?君の事ならば何でも心配だ もちろんコウの事もね」
手綱を持つ手が離れて、わたしの頬を撫でる。
そしてアルは身を蕩かせてしまいそうなキスをしてくれた。
もし、パパラッチがキスシーンを撮っていたらどうなる?
頭の中をよぎったけれど、きっと夕日に重なってシルエットしか映らないだろう。
もしも、ワイナリーの敷地に入れたらの話だけれど。
幸せな日々、これかもわたしたちは愛し愛され、幸せな生活を送る。
「今日は城へ戻るのが嫌になったな」
「どうして……?」
「今すぐにでも君を愛したいからに決まっているだろう?一晩中愛し合いたい」
「//////」
END
2011.6.11 若菜モモ
きりっと首に甘い痛みを感じる。
「に、逃げていないよ?」
身体をよじり、アルの方を向くとにっこり微笑んでみせる。
「いや、逃げていた トイフェルなら簡単に追いつけるが、危ないので止めておいたんだ」
「ふふ、アルって心配性だったんだね?」
少し不機嫌そうなアルの唇にちゅっとキスをする。
「今まで分からなかったのかい?君の事ならば何でも心配だ もちろんコウの事もね」
手綱を持つ手が離れて、わたしの頬を撫でる。
そしてアルは身を蕩かせてしまいそうなキスをしてくれた。
もし、パパラッチがキスシーンを撮っていたらどうなる?
頭の中をよぎったけれど、きっと夕日に重なってシルエットしか映らないだろう。
もしも、ワイナリーの敷地に入れたらの話だけれど。
幸せな日々、これかもわたしたちは愛し愛され、幸せな生活を送る。
「今日は城へ戻るのが嫌になったな」
「どうして……?」
「今すぐにでも君を愛したいからに決まっているだろう?一晩中愛し合いたい」
「//////」
END
2011.6.11 若菜モモ


