アタシは準備を済ませリビングへと降りた。
「お母さん、準備終わったから‐」
アタシは忙しそうに朝食の準備をしているお母さんに話しかけた。

「忘れ物なぁ‐い?」
「うん。」
「よし☆ご飯も丁度できた所よ♪」

お母さんはそう言ってテーブルに朝食を並べた。
テーブルには、トースト、サラダ、コーンスープなど洋食系のものが並んでいた。

「いただきます。」
「ハイどうぞ♪」
アタシはトーストを口に運んだ。

「恵?ハイこれ。」
「…?」

お母さんは綺麗にラッピングされた小さな箱を手渡してきた。

「恵今日、誕生日でしょ?どういった物がいいのかお母さん分からなくて。だけど一番最初に目についた物よ♪お母さん、すっごく気に入っちゃって☆」

お母さんはそう言って嬉しそうに頬笑んだ。

「開けてもいい?」
「ええ。いいわよ。」

アタシは小さな箱についているリボンをほどき、ラッピングを外した。
そして箱のふたを開けた。