｢ぐ…め‐…ぐ…恵！！｣

｢…ん〜｣
声が聞こえる。
この声は……
目を開けなくたって分かる。
｢恵‐！！｣
｢ハイハイ、明日香さん。起きましたよ‐｣

アタシは明日香の頬をつねった。

｢い゛、い゛だい゛〜｣
痛がる明日香をよそに、アタシは笑いそうなのをこらえ、明日香の頬から手を離した。

｢んもぉ〜！バカ恵〜(怒)｣
明日香はつねられた所をさすりながらいじけたフリをした。
｢ごめんってば(笑)で、なんで呼ばれたん？｣

アタシは明日香に問いかけた。
｢あ‐。なんか修学旅行での注意書き渡された‐｣

明日香はアタシの目の前で紙をピラピラさせた。
アタシはそれを手に取り、目を通した。