「明日香ちゃん…いい子ね♪♪」
帰り道お母さんが呟いた。
「ん…」
アタシは軽く返事する。
「恵にあんないいお友達がいて、お母さん嬉しいわ。それに安心したわ…」

「そっか…」
「恵と明日香ちゃんならずっといいお友達でいられると思うわ。」
お母さんは嬉しそうに言った。
「ねぇ…お母さん…」
「ん?何?」

アタシは小さな深呼吸をした。







   【ありがと】


やっと言えた言葉だった。