幸せの明日

診察室でしばらく検査をした。

―ドクンドクン―
不安だけが大きくなっていく。

【祐樹に利用されてた】

その事が頭から離れなかった。
アタシにとって初めて愛した人。
それが祐樹だった。
愛して、愛されて…
ずっとそう思ってた。
だけど…祐樹は違った…。アタシだけが勝手に舞い上がって、うぬぼれてたんだ…。

そう思うと悔しくてたまらなかった。




「では、一通り検査は終わったので、また待ち合い室の方でお待ちください。」
看護師の指示でアタシは診察室を出た。