幸せの明日

何時間、寝ていたのだろう。時計の針はすでに午後2時をさしていた。
「頭痛っ……」
寝すぎたためか、起き上がった瞬間、頭がガンガン痛んだ。
アタシは立ち上がって、テーブルの上の煙草を手に取った。


「ふぅ……」
煙を吐く。
部屋中が煙草の独特の匂いでいっぱいになった。

フィルターぎりぎりまで煙草を吸い終わるとアタシは立ち上がった。
クローゼットから、チェックのミニスカートとワイシャツ、赤に黒の入ったネクタイを取り出した。

アタシは着ていた服を脱いでワイシャツに腕を通した。
ミニスカートを履き、白くて細い足は黒の靴下で包まれた。
首には沢山のアクセサリー、耳にはピアスを着けた。最後に髪を整えて、化粧をした。
全身鏡でチェックする。
今日の服装はどっちかっていうと∨系。
アタシは家を出た。

アタシは今日も街に出る。だけど今日は援交をするためじゃない。
ちょっとした息抜き…。
アタシは街に向かって歩き出した。



だけどこれから起こる事なんてアタシには全然、分からなかったよ……。