幸せの明日

アタシは家に帰ってすぐ、自分の部屋に閉じこもった。
枕に顔を埋める。
アタシは声を押し殺して泣いた。

今日だけ…
今日だけだから…
たくさん泣こう。
涼介の事を忘れる為に泣くんじゃない。
これから先…
涼介の事を思い出しても、辛くならない様に…
笑って空を見上げられる様に…


アタシは涼介が残してくれた指輪をそっと、左手の薬指にはめた。
「幸せ…幸せ…幸せ…」
小さく呟く。
いつ、アタシに幸せが訪れるのか分からないけど…
きっとアタシは幸せを求めて歩き続ける。

貴方の彼女として、一緒に過ごしたのはたったの2日だった。
だけど、そのたった2日にたくさんの想いが詰まってるんだ。

貴方と出会い…
貴方に恋をして…
貴方に愛されて…
幸せだった。


貴方の笑顔を…
貴方の全てを…
知れて良かった。


繋いだ手の温もりは…
一生消える事はないよ。