「よし♪♪」
全ての準備を終えた。
急いだ割りには髪もしっかり巻けたし、化粧もバッチリ。


―♪♪―
涼介に電話をかける。
ワンコール鳴ったところで電話を切った。


―ピンポーン―
「へっ?」
それと同時にインターホンが鳴った。
まさかね…(笑)
宅配便か何かだろう…。
アタシはそう思いながらも一応、全身鏡で全身を確認して、玄関の扉を開けた。
―ガチャ―
「!!」
扉を開けた瞬間、アタシの動きが止まった。
「ちぃ‐す♪♪迎えに来たぜ‐☆」
そこに立っていたのは紛れもなく涼介だった。

「ってか早くない!?」
「だって、恵ん家の前で待ってたし♪♪」
涼介はそう言って頬笑んだ。
「えっ!?待たせてごめんね!?」
「大丈夫っ♪♪ほら、行くぞ?」
涼介がアタシに右手を差し伸べてくれた。
「うんっ♪♪」
アタシはその手を握り、涼介と歩き出した。