幸せの明日



「送ってくれてありがと♪」
「おう☆」
涼介がアタシの家まで送ってくれた。
涼介と離れたくないけど、ここから涼介の家はけっこうな距離。
外も暗いし仕方なかった。不安じゃないって言えば嘘になる。
涼介はかっこいいし、学校で一番人気。
不安にならない分けがない。
「恵?」
「えっ?あ、何?」
ボーッとしていたから涼介の話なんて耳に入っていなかった。
「だぁかぁら〜明日どっか行こうか?って話〜」
涼介はそう言ってアタシの頬をつまんだ。

「ぃ…いだいよぉ〜」
アタシは涼介の頬をつまみ返した。
「ごめ゛ん゛っ〜」
アタシも涼介もお互いに頬から手を放した。
「あはは♪ちゃんと喋れてなかったし〜(笑)」
「うるせぇ〜恵も喋れてなかったしぃ(笑)」

アタシ達は顔を見合わせて笑い合った。
「アタシも明日暇だから大丈夫だよ♪♪」
「じゃあ〜また明日の朝電話するな?」
「うん!♪♪」

涼介と明日の約束を取り付けた。
―チュ―
「じゃあな♪♪」
「うん!おやすみなさぁい♪♪」
別れ際にキスをして涼介は帰っていった。