幸せの明日

「明日香…?」
アタシは静かに明日香を呼んだ。
だけど、明日香からの返事はなかった。
「いや…いやぁぁ…!」
美香梨を亡くした時の記憶がアタシの頭を支配した。
「きゃはは♪♪いいざまね〜(笑)」
「ホントに〜(笑)」
アユリと鈴音がアタシの背後で嘲笑っている。
許せなかった。
今すぐにでも立ち上がってアユリ達を明日香と同じ様にしたかった。

だけど、足が震えて立ち上がる事が出来なかった。
途方に暮れている時だった……


「アユリ…?」
アタシ達の背後で声がした。
「あ……」
アユリはその人を見た瞬間言葉を失った。