幸せの明日

次の日俺は、沙梨亜の葬式に出た。
沢山の人が沙梨亜の最後を見送りに来ていて、沢山の人が涙を流していた。

「涼介くん…」
「あ…こんにちは。」
沙梨亜のお母さんが俺を呼んだ。

「涼介くん…これ。」
おばさんから渡されたのはピンク色の封筒だった。
「あの…これは…?」
「沙梨亜からアナタ宛の手紙よ…アメリカに着いてから出そうと思っていた手紙だったみたいなの…」

おばさんはそう言って頬笑んだ。そして、軽く俺に頭を下げると俺の前から立ち去った。



俺は誰も居ない和室に閉じこもった。
そして静かに手紙を読み始めた。