―キーンコーンカーンコーン―
午後の授業終了のチャイムが鳴り響いた。
「お〜い涼介?」
「ん…」
「ったく。いつまで寝てんだよ!」
将弥はそう言うと俺にでこぴんを食らわせた。

「ってぇ‐!!」
俺はその痛みで完全に目が覚めた。
「何すんだよ…」
俺は額をさすりながら将弥を睨んだ。

「ははは♪♪まぁ気にすんな(笑)ってか早く正門行こうぜ?千景達、待ってるかもしんねぇしさ。」

将弥は俺に鞄を持たせ、強引に引っ張り出した。
「はぁ〜」
深くて大きなため息が出た。
「涼介、歩くの遅ぇ‐」
「!!?」

将弥はそう言うと俺をかついで歩き出した。
焦る俺をよそに将弥は平気な顔で歩き続けた。