午後の授業が始まり、俺はボーッと外を眺めていた。そんな俺を次第に睡魔が襲う…。



｢け…りょ…すけ…涼介！｣
｢ん…｣
誰かが俺の身体を強く揺すった。
俺は目をうっすらと開ける。

｢あ…｣
俺の目の前には眉間にシワをよせた数学担任の吉野が立っていた。
｢国生？あの問題を解いて来い♪♪｣

吉野はそう言うと気持ち悪いほどの笑みを浮かべた。
｢ｸｽ…ｸｽ♪♪｣
隣を見ると将弥が必死に笑いをこらえていた。

完全に寝ちまってた…。
俺はダルそうに椅子から立ち上がり黒板の前に立った。

あ…この問題…テスト前に沙梨亜からこってり絞られたやつ…。
俺はチョークを手に取り、すらすらと問題を解いていった。
以外にも簡単に解けた。
俺はチョークを置いて自分の席に戻った。

｢どうっすか？｣
｢せ…正確だ。｣
吉野はそう言うと驚いていた。
｢｢キャ‐！涼介くん凄〜い！！！｣｣

クラス中が女子の歓声で包まれた。

あ‐眠い…
俺は無意識の内にまた深い眠りについていた。