「純くん、今日バイト?」

めずらしく千恵が3組の教室に入って来た。


「いや、今日は休みだよ。」
「なんで?」



「今日、夜ちょっと会って話せ無いかなぁって思って…。」
「空いてる?」



「・・・。」


いい予感はしなかった。



「大丈夫だよ。」
「何時くらい?」


「じゃあ19時位にウチの近くに行くね?」



「えっ?ウチの?」
「別にウチの近くでじゃ無くていいよ。」



「千恵のウチの近くでいいよ。」


「近くに公園あったじゃん!」


「えっ、いいよ。」
「私が誘ってるんだし。」



「いや、そういうことじゃ無いよね?」

「オレだって会いたいんだから!」



こんなセリフ、面と向かって言ったこと無かった。


「・・・そうだね。」

「じゃあ中間ね。」



「そうするといつもの公園かな。」



「うん。そうしよう。」
「ごめんね…。」



この場は一旦わかれた。


「何がごめんね??」
「オレを誘ったから?」


やはりそういうことだろうか…。


帰り道、何も考えずにはいられなかった。