「りょッ凌雅…早いよ…ッ」
ぜぇぜぇと肩で息をしながら凌雅を睨む。
そんな私を気にすることもなく凌雅はお弁当を開く。
少しイラつきながら凌雅の隣に座り、私も同じようにお弁当を開いた。
少し食べ始めたところでさっきの「星生さま」を思い出す。
「ねぇ、星生さまって…」
そう言いかけたところで私の体が固まった。
誰かがものすごい力で私を後ろから抱きしめてる。
少しゴツゴツした体。
体中に力が入って、頭が真っ白になる。
その状況で頭上から声が聞こえた。
「Hello!凌雅! 元気してたか? で? このかわいい子は誰?」
この声は明らかに男。
目の前にいる凌雅が吸に立ち上がり私の元へ向かう。
しかし私はその前に意識を失った。


