恋愛契約-私とアイツの関係-




お弁当を持って人気のない場所へと移動する。






決して、決して!!
やましいことをするわけではなく

ただお弁当を食べるためだけに移動するのだ。









ダルそうに私の少し前を歩く。



申し訳なく思いながらも一定の距離をとったまま歩く。










周りに人気はなく前方にはしゃぐ女子がいるくらい。










すると、その女子が甲高い声で叫ぶようにこう言った。
















「今日、星生(セイ)さまが帰ってくるんですって!!」












……星生…さま?









初めて聞く名前に疑問を持った。



凌雅に聞いてみようかな…
そう思い数メートル先を歩く凌雅の後を早歩きで追いかけた。







しかし追いついたのはお弁当を食べる場所へ移動し終わった時だった。