目覚ましの音で目が覚める。
大きく伸びをして、大体の着替えと準備を済ませリビングへと向かった。
扉を小さく開き中をのぞくと、椅子に腰かけ何かを飲んでいる凌雅が目に映った。
すごく絵になる光景。
朝陽もなんか神秘的。
小さく深呼吸をし、私はリビングの扉を開けた。
「おはよう…」
チラッと私の存在を確認し、目の前の新聞に手を伸ばした。
いつもなら「おはよう」くらいしゃべるのに…
なんか怒ってる…?
「…ございます。」
慌てて語尾を付けたし私は向かい合うように椅子に座った。
スッと目の前にシェフが料理を運んでくれる。
「いただきます…。」
私はその食事に口をつけた。
「おいしいです。」
私が笑顔でそういうとシェフも笑ってくれた。


