振り返ったと同時に肩に温もりを感じる。 肩に置かれたのは大きな手。 目の前には案の定凌雅の顔。 整った顔立ち。 目は大きく、 まつ毛が長くて、 鼻がスッと高く伸びて、 目線は私よりかなり上。 柔らかそうな髪が逆光でキラキラ光る。 目の前にいるのは誰でも息を呑むほどの男性。 …だがしかし目の前にいるのは凌雅だという前に、1人の男である。 次の瞬間、視界が一気に暗くなった。