私は赤い絨毯の上に立ち家を物色する。 私の家よりは全然小さいけど、2人で住むには申し分ない。 どっかの有名な画家の絵や、高そうな壺。 その価値は私にはわからないし、 多分説明されても分からない。 ただ、高級感が溢れている。 ここで…住むのか。 高校2年生の男女が、ひとつ屋根の下で… ゾワッと鳥肌が立つ。 私はハハッと苦笑いを浮かべた。 後ろからコツコツと革靴で床を歩く音が聞こえる。 凌雅だろうか。