「いい話だと思うけど?」 ・・・いい話? 何のこと?と言おうとしたのと同時に、東宮凌雅は口を開く。 「お見合いとかめんどいんだよ。 そんな時間あるなら他に使いたい。 遊びなり、勉強なり。 でもお見合いを断れば、またお見合いをする。 ・・・その繰り返し。 だったら、俺らで契約しない?」 ・・・契約? 意味が分からない。 確かに東宮凌雅の言うとおりだけれど、契約? その意味が分からず、私は首を傾げた。