「とりあえず今週の土曜日、東宮家に行ってきなさい。」 そういわれて渡された安産祈願のお守り。 気が早いっていうか、なんていうか。 色々ずれている母。 そのお守りを見て婚約を喜んでいた父も落ち込み気味。 …そして、今私は東宮家にいる。 展開が急すぎてついていけない。 第一に、私が目覚めた時点で金曜日だったんだから。 しかも東宮凌雅はまだ姿を見せない。 遅刻ぐせ、なのだろうか。 ため息と同時に東宮凌雅が姿を見せた。