不思議に思っていると両親が私に飛びつくように手を握ってきた。 「よくやったわぁ~~!!!」 母は耳なりがするほどの大きな声でそういう。 「…へ、へ??」 訳のわからない私は寝起きのボサボサ髪のまま口を半開きにする。 しかしそんな私を母は気にせず抱きしめ、衝撃的な言葉を口にした。 「東宮グループがあなたとの婚約を視野に入れていきたいと言っているのよ!!!」 ……私が、東宮凌雅と…婚約? こ、こ、 「婚約ぅぅう!!!???」