眩しい朝。
リビングにいる、眩しい人。
「…はよ。」
「おはよー…ございます。」
コーヒーを飲み、優雅に新聞を読んでいる。
私の気も知れないで…!!!
わなわなと体が震えるが、「知ったことか」と馬鹿にされそう。
何より、
この気持ちは恋ですか?
なんて本人に質問をすること自体が馬鹿馬鹿しい。
迎えに座り、フレンチトーストを口に運んだ。
ちらり、と凌雅を見つめる。
…確かに、カッコいい。
誰が見ても「カッコいい」と言いそうな外見。
うぅん…
恋かどうか確かめるにはどうしたらいいのだろう。
視線をフレンチトーストに戻し、牛乳で飲み込む。
「なぁ、妃芽。」
「ぶふッ!
は、は、はいィィ!!」
吹き出しそうになるのをこらえ、一気に飲み込む。
鼻から牛乳なんて、洒落にならない。


