「なんか、久々に見た感じ。」
唐突に話す梨桜ちゃんに、思わずうなずいた。
何の用だろう…
そう思いながら見ていると、外崎さんが立ち去った。
そこに梨桜ちゃんが立ち上がり、凌雅の所へ向かう。
私も後を追い、凌雅の元へ向かった。
「外崎、なんだって?」
「あぁ、一緒のグループにならないか、って。」
「へぇ~…
で、なんて言ったの?」
「すいません…。
妃芽さんと、梨桜さん、星生さんと回りますので。
また今度お誘いください。」
「まぁた、素晴らしい猫かぶりで。」
「お褒めの言葉、ありがとうございます。」
2人が話す周りにバラが咲いて見える。
…美男美女だ。
話す様子を遠目から見つめる、ちんちくりんな私。
2人お似合いだな。
胸がキュンとした。
前と同じ痛み。
この痛みに違和感を覚えながら、私は席に戻った。


