「…ん。」 「妃芽! 良かったぁ…。」 目が覚めて、1番最初に目に入ったのは梨桜ちゃんだった。 また倒れたんだ、と現実に戻る。 時計を見ると、1時間ほどたっていることがわかる。 「ごめんね、無理させて。」 「ううん…皆は?」 「リビングにいるよ。」 「そっか…。」 迷惑かけちゃったな。 少しだけ、悲しくなる。 でも前に進めたよね。 治そう。 治すから。 でも治った時のことを考えたら怖いよ。 凌雅ー…。