ゆっくりと外される腕の縄。 自分の腕を見てみるとうっすらと赤くなっていた。 それと同時に外に目をやる。 600メートルほど先に、 原っぱが広がっている。 そこには大きな家があって、 どこかのお金持ちだという事はすぐに分かった。 …あそこに飛び込めば逃げられるかも。 子供ながらに安易な考えだ。 “死”なんて考えていなかった。 そして私は実行してみることにする。 淡い、かすかな期待ともに。