キーン!!!

また、打たれた・・・

「・・・っふ・・・」

やばい・・・今日は調子が悪い・・・

(私のことすきなんでしょ?)

・・・そのとおりだし。

俺はタキさんが好きだ。

タキさんは、俺とは正反対で。

細くて

白くて

頭も良くて

綺麗。

色素の薄い肩につくくらいの髪を後ろでひとつにくくってて、しっぽみたい。

おもわず触りたくなる。

「オノ!!給水しなよ!!倒れるよ??」

さりげない気遣いとか、やっぱ好きだなと思う。

でも、素直になれなくて可愛くない事をいってしまう。

「はぁ・・・」

「オノ?」

「うわぁ!!!タッタキさん!?」

「オノ、ぼーっとしてた。どっか調子わるい?」

そういって俺の額に手を当てる。

「・・・熱は、ないね・・・」

近い!!大きくて少し垂れた目を縁取るながい睫毛が、シャンプーの香る髪が、俺をドキドキさせる。

「大丈夫?顔、赤いよ??」

・・・無自覚か?

「っ大丈夫・・・っすよ。」

また、こんな態度。

「オノ・・・?」

もう、無理だ!!!

ガタン!!

「オノ!?」

「っの、水道行ってきます!!タキさんはこなくてもいいんで!!」

「オノっ!!」

そういって俺は走り出した。