青春途上中

「ふざけんじゃねぇよ!!」

『鍵はね、伊崎に渡してあるから』

伊崎なんかに鍵渡したら一生このままじゃないのか。

松橋は真っ青になった。

「おい、こいつは俺のもんだからな」

伊崎は携帯を切って後ろにしまった。

伊崎の顔を見れば口の端だけをあげて笑っている。
…いや、これは嫌な事を考えているに違いない。