降ってきやがったな。

地面を叩きつける豪雨に隣にいる、うちの大将が「すっげぇーな」と関心している。

「うおおぉぉぉ!!!!
風呂がわりになんぞぉ!!」

別棟の体育館倉庫聞こえる雄叫びは、あいつらだろう。

ふ、とタバコを吹かしながら違う方へ目をやる。

ずぶ濡れの奴が歩いているのが見えた。

「ー…っの、バカ…」