拓真が可愛いって言ってくれなかったら、誰が言ってくれるのよ。


「だから、謝らない」


「分かった。お姉ちゃんの気持ちは、よく分かったよ」


ふぅ~とため息をついて、美和子は私を見た。


「でも、もうすぐ臨海学校でしょ?それまでには、仲直りした方が良くない?」


臨海学校?


「そうよ!すっかり、忘れてた!!」