「あっ、おはよ」 やっぱり、家族以外で一番最初に誉めてくれたのは、俊久くんか…。 「やっぱり、お前はその格好が似合うよ。せっかく可愛いんだからさ」 「ありがと」 なんて、必要以上に、俊久くんに笑ってみせる。 なぜなら、教室へ着くまでのこの廊下で、拓真の姿が見えたからだ。