「陽菜子…」 お昼休憩、私たちは人目につかない裏庭で、抱き合っている。 自分が学校で、こんな事をするなんて、今でも信じられないけど…。 そんな事を考えていると、爽やかな風が吹いた。 夏とは言え、木陰にいると、案外涼しい。 「もうすぐ、授業始まるな…」 「うん。休憩終わるの早いね」 もっともっと、拓真とこうしていたいのに…。