「ホントに?」 「ホント、ホント」 そう言うと、俊久くんはホッとした顔になった。 「良かった。正直、拒否られると思ったから」 少し罰悪そうだ。 確かに自分でも、こんな展開は予想してなかったな。 まさか、あの俊久くんと、友達になるなんて。 「私ね、この一年、とっても楽しかった。俊久くんと話せて」 実は、いい所もあるって、分かったから。