デジカメ片手に、女の子が三人、 「一緒に、写真写ってください」 と言ってきたのだ。 「ほら、拓真。行って来てあげなよ」 少し、照れ臭そうな拓真の背中を押す。 「じゃ、じゃあ、ちょっと行ってくる」 「さすがだなぁ。あいつ、やっぱりモテる」 「何言ってんの?俊久くんも、囲まれてたじゃん」 そう、今日で私たちは卒業する。 思い出がたくさん詰まった学校とも、お別れなのだ。