「まずは体育館からだな。」裕二がそう言うと
「えー普通に校庭からでしょ。」隼人が言った。

「じゃあ別行動で一時間後に門の前ね。」隼人はそういうと校庭に走って行った。

(なんでそこまで校庭にこだわるんだろう?)裕二はそう思いながら体育館に向かった。

(うちの体育館ってふたつあるんだぁ~)裕二はすごいといいたげな顔でみていた。

「よし!」裕二は近くの方から見てみようと思い始業式では使わなかった方の体育館へ行った。


ダムダム

「あれ?バスケットボールのつく音だ。」

中を覗いてみるとそこには加藤聖奈が一人で練習していた。


バッ ガコッ←シュートが外れた音

(それにしても下手だなぁ)裕二はそう思いながらみていると外れたボールがこっちに転がってきた。


『誰!?』

(やべっ)


「やっやぁ」裕二はぎこちない顔をして答えた。


『なんだ。あんたか。』

「なんだよその言い方は!!大体勝手になにしてんだよ!?」裕二はなぜか強気な口調で言った。