「そりゃあ俺は田伏で隼人は高橋だからな。」さめた口調で裕二がいった。

「も~裕二さっきからどうしたの?元気ないぞ!」隼人がふざけた顔で言った。

「いや。別に」裕二はまたさめたように横を向きながらいった。

「なぁ~裕二ぃ~もしかして恋しちゃった!?」隼人が唐突に言った。

「な!?わけわかんね!!」さっきまではさめた口調だった裕二がいきなり熱くなった。

クラスの人達がこちらをみている。

裕二は恥ずかしくなり廊下へ飛び出した。

ドカッ

「いったぁ~」また聞いたよな声が聞こえてきた。

「わ、わり…!!」倒れていたのはさっきの気の強い女の子だった。

「またあんた!!」気の強い女の子はさっきみたいにスッと立ち上がるとスカートをはたいて

「気をつけてよね!!」今度はその一言だけいっていってしまった。

トクンッ


(なんだ!?なんか変な感じ!?)裕二は胸の奥が痛くなるような変な感じがした。

「チャイムがなるまでトイレにでもいくか。」裕二は一人、ぶつぶついいながらトイレに向かった


キーンコーンカーンコーン