「加奈!初デートどうだった?」



次の日、登校するやいなや美幸に捕まった



「別に…」



「別にってチューした?」


チューって…



「するわけないじゃん」



「なぁんだ。冴えないくんとのチューはどんなのか期待してたのにぃ」



あんたのために付き合ったわけじゃないんだけど?



「期待されても困るし」



「もうっ加奈ったら冷たいぃ」



朝から本当テンション高いよなぁ
ついてけないし



「あたしが冷たいことくらい知ってるじゃん」




「アハハっ確かに」




豪快に美幸は笑う



喜怒哀楽のはっきりしている彼女はあたしにはとても眩しい

素直でうらやましい